2022/03/15 18:05
こんにちは。
本をつくる、とはどういうことなのでしょうか。
私にとっての本づくりは、いわゆる創作活動の最終段階です。
確かに、ふと思い浮かんだ言葉をどこかに認めることは、創作活動そのものです。
しかし、「活動」には始まりと終わりがあります。
だとすると、私にとって「活動」の終わりは、何らかの形にすること、すなわち本にすることです。
しかし、本にするということは非常に残酷なことです。
当たり前のことですが、本にすると更新することができません。追記することもできません。削除することもできません。
もししたければ、再度印刷しなければならないわけです。
だから、本にするということは創作活動の終わりとイコールなのです。もちろん、終わりというのは一区切りということですが。
終わる、ということは「まとまる」ということでもあります。
散らばっていたものが寄り集まって、まとまりのある何かとして終わる。つまり有終の美。
一方で、本は形を持っています。重さがあり、手触りがあり、匂いがあります。そして、しっかり長持ちするように特殊なインクによって印刷され、特殊なノリによって紙はまとめられます。つまり製本されます。
そうなると、どうなるか。
しっかり、この世の中に残るんです。
この小さなノートは私が当初詩を書き込んでいたものです。
これだけでもしばらくずっと残り続けますが、心もとないですね。ノートは使い果たされるために生まれたので、基本的に大した強度はありません。だから、割とすぐにボロボロになります。しかも、私はこのノートを無くしかけたことがありました。
無くしてしまったら、全てが台無しです。書いてたことは思い出せません。
何を言いたいかというと、しっかりと記録に残すにはある程度強度のある物質に残すのが正解だ、ということです。
そんなの今風じゃない!っていうかもしれませんが、一方で、古代の石碑は数千年以上記録を残し続けてくれています。
USBやSDカードは数千年も持つでしょうか?
さて、次回は小さなノートはどのような変化をしたのかみてみましょう!原稿への道はまだ少し先です。